Lesson

読んだり、飲んだり

会話

ようやく最近になってかつてのように暇を持て余せるようになったので、多少強引にでも人と会うようにしようとしている。

同じ場所に長いこといるとやはり飽きるし、しんどい。だが、そのしんどさに周りの人も耐えているのだから自分だけ音を上げるわけにはいかないというような考えで、ささやかな虚勢を張り続けた結果、自分そのものに飽きた。降りかかってもいないプレッシャーを勝手に先取りした挙句、妙に塞ぎ込むというひとり遊びが面白いわけはない。

とても本を読む人と会わなくなってしまったのも不幸だった。たまに読んだところで、それを共有できなければ自然と話題には上らなくなっていく。将来や健康、恋愛に関する話がそれに取って代わるようになった。そういう話は当然、安全に楽しい。ただこれも同じところで繰り返せば飽きる。

年末、久しく会わなかった友人から唐突にLineで本の話をされた。いつもはそう続かないやり取りが長く続いた。嬉しくなってすぐに話題にあった上田岳弘の『私の恋人』を読んだ。そうだ、こうだったと思った。しかし、まだその話はちゃんと出来ていない。(会ったことは会った)

本の話はともかく、飽きない話をしたいし、聞きたい。黙っていてもしようがない。くだらないほうがまだいくらかマシだと思う。