不能誦
うまいもん食いに行きたいなぁ。
エスニックなやつがいい。高くなくていい。ああ、やっぱり鍋がいい。
酒は最近なに飲んでも酔っぱらうからなぁ。強いの飲みたいけどなぁ。
まずは一杯ってなんかそんなような書き出しの詩あったな。李白だっけ?あいつは一杯一杯復一杯だよな。忘れた。
漢詩はあんまり読まない。盛唐しか知らないくらいのもぐり。好きな気がすんだけどね。
このまえ藤原定家の歌をぱらぱらと読んだ。メモったやつがひとつだけ。なんかの1965。国歌大観とか引けば見つかるか?
うかひ舟むらさめすぐるかがり火にくもまの星のかけぞあらそふ
遠景で詠んでるんだろうな。今っぽさすら感じるロマンティック。最初に読んだときは近景だと思ったから、いまでもそう読む。鵜飼いなんてテレビとか雑誌でしか見たことない。真っ暗な中をばちばちと火の粉を散らすかがり火を焚いて、泳ぎまわる鵜の首にかかった縄を締めるあれ。あの角度。鵜が魚を吐き、はぜる炎に雨上がりの星を見る、血の滴るロマンティック。野蛮なお公家。
三十一文字しかないのに諳んじれない。退化だよ。どこからかはわかんないけど。