一篇の詩が生れるためには、
われわれは殺さなければならない
多くのものを殺さなければならない
(田村隆一「四千の日と夜」)
道はふたつ。冷酷な快楽殺人鬼になり果てるか、やめるか。
表現することの根源的な罪を認めて慄く。
慄きはまさに突き当りの輝きで、瞬間的に目を焼くほど美しい。
半端に倫理的なふるまいを見せてしまったら最後。
次はどの面下げて、どいつを殺すのよ?できるのか?
おれはもう諦めちゃってるなぁ。手が真っ赤だわ。
堪えながら、泣きながら、なんとかやっていける人もいんのかな。そっちがいいな。