Lesson

読んだり、飲んだり

もつ煮が名物

春すでに乙女らを焼く艇庫の日

 

そう、これは当然、小名木川などでたまに見かける手漕ぎのボートである。

珍しいことに部活でやっているところもあるようで、学生が一生懸命に足を突っ張り背を反らしてオールを漕ぐ姿を見ることがある。溌剌としていてもちろん羨ましい。

どうにもここらでボートというと、隣区の財政を下支えし、育児・保育の保障をぐいぐいと推し進める原動力となっているともっぱらの噂の競艇場を思い起こす。目と鼻の先だが、行ってみたことはない。橋の上から横一線に並んだ白波を眺めたことしかない。石切りのように水面を弾む船体を抑え込んで重心移動で曲がるのだと聞いたような。「モンキーターン」でも観ていたかどうか。