Lesson

読んだり、飲んだり

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小感

現代詩手帖か何かで川田絢音が萩原朔太郎賞をとったということを知り、そのまま図書館で彼女の現代詩文庫を借りた。裏表紙に載った著者の写真が、髪型はともかく、どことなく母に似ていて少しがっかりした。 詩はそれほど読まない。いつも持て余してしまう。…

いいひと

さっぱりと女っ気がなくなってから久しい。ありがたいことに、周囲の友人たちは私の臆病な気の配り方のためだと言ってくれる。進んでお言葉に甘えてきたが、たぶんそれはいけない。変えられるところは変えるべきだ。 これでも、何もしてこなかったわけではな…

Don't tell me you think you've carried out something .

何もしない日々が続く。遅く起き、適当なものを食べ、茫然としているうちに一日が終わる。やらなければならないことを後回しにしていることを、夜、眠くもないのに布団に潜ったときに思い出し、どうしようもない罪悪感と焦燥感に襲われる。 それはそれでいい…

滋養強壮

周囲の影響で読んでいる開高健の『日本三文オペラ』に「セキフェ」なる食べ物が出てきた。豚の子宮を中の胎児ごと細かく刻んだものを生のまま食べるもののようだ。「朝鮮語でセキいうたら赤ン坊、フェは刺身ちゅうこっちゃ」。一口で、うつ伏せに寝られない…

筋肉はどこまで健全か

友人たちの間で筋トレが蔓延している。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」というのを地でいこうというわけなのだと思う。運動によって身体を鍛え、そうすることによって生活のリズムも整う。それはきっと良いことだろう。しかし、一方で筋トレは中毒であ…

ダンス

聞こえてきた音楽のリズムに合わせて気取ることなく身体を動かせたならどんなに気持ち良いだろうか。 リズムに合わせて首を振ったり、腕を上げたりはできる。しかし、それではノリきれない。何というか、流れがない。うねるベースラインや、力のこもったホー…

びわ

昨日、飲みに行った居酒屋にびわ酒があったので何とはなしに頼んでみた。びわ独特の、体にあまり馴染まないような、薬のような風味がした。洋梨やパッションフルーツを食べるときの感覚に近い。古くから日本にあるものらしいが、いまいちピンとこない。 建て…

古い日記

和田アキ子ではない。しかし、あの曲はとてもいい。驚くほどファンキーで、気持ち良い。ブラックミュージックの要素を含む歌謡曲はどれも良い。 始めてから幾日も経っていないというのに、書くことが思いつかなくなった。とはいえ、それはいつものことである…

凡庸さは金になる

磯崎憲一郎の連載『鳥獣戯画』の第一回を読んだ。 二段組とはいえ、6ページしかないものを読んでああだこうだいうのは難しい。「第一回」ということばと今までの作品の印象から、どこかへと跳びつく前の助走と見てしまう。しかし、この作家の書く人間はいつ…

会話

ようやく最近になってかつてのように暇を持て余せるようになったので、多少強引にでも人と会うようにしようとしている。 同じ場所に長いこといるとやはり飽きるし、しんどい。だが、そのしんどさに周りの人も耐えているのだから自分だけ音を上げるわけにはい…

鵜呑み

とにかく何かしらを書くこと。そうしなければ見えてこないこともある、というような一般的な話を鵜呑みにしてみる。 まとまったことを考えるのはあまり得意ではないし、何よりどうしてもつきまとうエモさが堪え難くてこういったことはやってこなかった。だが…