闘魂注入鞭が飛ぶ
初めて東京競馬場に連れていってもらった。
結果は散々だったので、もっぱらパドック行って、テキトー言って、酒飲んでの繰り返しだった。現場ではない阪神の競馬で、ファンである和田に2度賭けて2度とも勝った。微々たるものだが。まあ、そんなもんだろう。
ショッピングモールさながらの立派で清潔な館内、やたらと丁寧で愛想の良いスタッフ、なるほどテーマパークって感じ。
レースの迫力にはけっこう感動した。
用意してもらったスタンド4階席にもはっきりと聞こえる鞭の高い音がいまも耳に残る。
4コーナーの向こうからスパートをかけてくる馬の速度感はテレビ中継のそれとは比べ物にならない。等距離から撮影しつづけるテレビカメラだとじんわりとスピードを上げている様子に見えるが、実際は明らかに加速したのが伝わる。遠くのものが近くにどんどんやってくるというわかりやすいかたちで。原付と単車くらい違った。
あいつが大声を出しているところも珍しかった。と思ったが、前にキャッチボールかなんかした時もあんな感じだった気がするから、そうでもないのかもしれない。
しかし、一日があっという間だった。何してたって、馬見てどうするか考えて、レース見て、しかしていない。俺だけ3着を当てるゲームをしていた可能性はある。
いや、こりゃ沼だよね。やっぱりね。
ウンブライル、これから活躍するといいね。